障害等級認定を適正化するためのポイント

1 障害等級認定とは

障害等級認定とは、労働災害に遭った労働者が障害(補償)給付の申請を労働基準監督署に対して行う場合に、労働基準監督署が労働者の後遺障害の程度について評価・認定したものをさします。この障害等級認定が重い認定であればあるほど、障害(補償)給付により支給される金銭も増額されることになります。

2 障害等級認定を適正にされるためには

障害等級認定においては、基本的に医師による診断書等の申請者(労働者)の提出した書面に基づいて書面審査が行われます。
 したがって、最初に障害(補償)給付の申請をする際に提出する書類の内容(とりわけ医師による診断書)がとても重要ということになります。
 幸い障害等級認定を受けるための障害(補償)給付の申請は、治癒した次の日から起算して5年以内に申請すればよく、期間に比較的余裕がありますので、十分な準備をしてから提出することが大切です。

3 再審査請求などの不服申立制度では駄目なのか?

制度上、障害等級認定を受けた後でも、その認定内容に不服がある場合には再審査請求を求めることができます。そうすると、この制度を活用することで、障害等級認定を是正することは可能なのではないかと考えるのが普通だと思います。
 しかしながら、障害等級認定に対する再審査請求を用いて、審査内容が覆ることはほとんどありません。したがって、最初の認定がそのまま申請者の障害等級となる可能性が非常に高いのです。
 このことから、後に再審査請求できるからといって最初の申請で十分な準備を怠ると、後々満足のいく補償が受けられなくなってしまう可能性があります。

4 最初に障害(補償)給付を申請する際には是非弁護士へご相談を

以上のように、最初に障害給付の申請を行う際に提出する書類はとても重要です。医師による診断書を含め、提出書類の内容は十分に検討する必要があります。弁護士であれば、提出する書類によってどの程度の認定を受けるかといった予想や、提出書類の内容を精査するといった作業が可能となります。
 障害(補償)給付の申請をする際は、是非最初の申請前に、弁護士にご相談下さい。